はじめまして。都内の音楽大学でバイオリンを専攻している、あずさと申します。
これからバイオリンを始めてみようと思っているあなたは、次のような不安や疑問をお持ちではないでしょうか?
- マンション(アパート)だから、バイオリンを弾くと近所迷惑になるかも…
- バイオリンを弾いているときの音量ってどのくらい?
- 音量を抑える対策ってある?
バイオリンは管楽器などと比べて音量がそこまで大きくないため、マンションで近所迷惑になることは少ないです。
ただどうしても気になる方に向けて、音量対策も解説していきます。
初心者におすすめのバイオリンセットも紹介するので、参考になさってください。
バイオリンの音量はどのくらい?対策はある?
どうしてもバイオリンの音量が気になる場合は、
- 金属製ミュートを装着して音を抑える
- サイレントバイオリンで演奏する
といった2通りの対策があります。
①金属製ミュートを装着する
上の動画は通常の状態と金属製ミュートを装着した状態で音量を比較した動画です。
通常の状態では最大80~90デシベルほどの音量。室内で置き換えると、大きな声で会話している感じです。
一方で金属製ミュートを装着すると最大40~50デシベル。これは静かな事務所内や小さな声で会話している状態に近いです。
実際に聴き比べても、音量が大分小さくなりますね。金属製ミュートを付ければアパートやマンションでもまず問題ないでしょう。
金属製ミュートは安く、2,000円ほどで購入できますが、弾き心地はどうしても落ちてしまいます。
②サイレントバイオリンで演奏する
左は通常のバイオリン、右がサイレントバイオリン
通常のバイオリンで音量が気になる場合、サイレントバイオリンを使うのも有効な方法です。
下の動画は通常のバイオリンとサイレントバイオリンを弾き比べたものです。
実際に聴いてみると、サイレントバイオリンは音量が抑えられています。こちらもアパートやマンションで周りを気にせず弾くことが可能です。
サイレントバイオリンは形に抵抗がある方もいるかもしれません。ただ弾き心地は、通常のバイオリンに限りなく近く、楽しく演奏できます。
それでは、初心者におすすめのバイオリンセット、サイレントバイオリン、金属製ミュートを紹介していきます。
バイオリン初心者セットの選び方は?
まずはバイオリンの初心者セットを購入する上でおさえておきたい選び方を解説します。
- バイオリンのサイズ
- バイオリンの価格帯
- セットの中身
この3点を軸に選べばまず失敗しません。基本ですが大事なことなので1つずつ見ていきましょう。
①バイオリンの通常サイズは4/4
引用元:島村楽器
第一に間違えないようにしたいのが「バイオリンのサイズ」。大人や中高生が使うバイオリンは、通常サイズの4/4です。
一方で3/4以下のサイズの楽器は「分数バイオリン」と呼ばれ、基本的には子どもが演奏する際に使います。
また同じ4/4サイズでも数ミリ程度の違いはあり得ますが、楽器を構えたときの体感は変わらないので気にしなくても大丈夫です。
大人であれば通常サイズの4/4を選ぶことだけ覚えておきましょう。
②価格帯は5万円~10万円のセットがおすすめ
バイオリンの初心者セットは1万円や2万円といった安いものもありますが、正直に言って買うと失敗します。
業界では「ベニヤ板」と表現するのですが、安価なセットはバイオリン本体の命である木の板が粗悪なものばかり。
質の悪いバイオリンで練習しても、良い音が出せないので決して上達しません。せっかく買ったバイオリンなのに愛着すらわかないと思います。
これからバイオリンの演奏を楽しみたい方は、全くの初心者でも5万円~10万円のセットを選びましょう。この価格帯なら各メーカーの魅力がわかる質のいいバイオリンになっています。
少し高いと感じるかもしれませんが、一度購入したバイオリンは半永久的に使えますし、弾きこむごとに良い音になっていきます。
③今すぐ始められる状態で揃っているか
バイオリンの初心者セットを買っても、「必要な小物が足りなくてすぐに始められない…」なんてことは嫌ですよね。
あらかじめ次の内容になっているか確認しましょう。
- バイオリン本体
- 弓
- バイオリンケース
- 肩当て…バイオリンを構える際に必要
- 松脂…弓に塗らないと音が出せない
- チューナー…ないとチューニングができない
- 譜面台…楽譜を置くため
最低限①~⑤が揃っていれば、バイオリンを弾くことはできます。
ただ⑥チューナーがないと最初のチューニング(音合わせ)ができませんし、⑦譜面台がないと楽譜が置けないので不便です。
また独学で練習する場合は、細かく解説されたレッスンDVDや教本は不可欠です。
可能であれば必要なものすべてが揃っている初心者セットを選びましょう。
また金属製ミュートを使いたい方はあわせて購入してください。2,000円ほどで手に入ります。
おすすめのバイオリン初心者セットTOP3!
①5万円~10万円の価格帯の中でも上質なバイオリン
②信頼できるメーカーのバイオリンセット
③演奏に必要なものが一式揃っている
第1位 池田晴子先生のバイオリンセット
①バイオリン一式とレッスンDVDがセットになった商品
②プロバイオリニストの池田晴子先生が監修した上質なバイオリン
③独学でも着実に上達できる工夫が盛りだくさん
これからバイオリンを始めるなら、「池田晴子先生のバイオリン初心者セット」が1番のおすすめです。
エリザベト音楽大学出身でプロのバイオリニストである池田晴子先生が監修した上質なバイオリンとレッスンDVDがセットになっていて、届いたその日から演奏を始められます。
↓池田晴子先生による演奏
バイオリンセットは①通常のバイオリンか②電子バイオリン(サイレントバイオリン)のどちらか選ぶことができ、サイレントバイオリンは非常に静かです。
レッスンDVDはバイオリン初心者に優しい設計が特徴で、DVDのレッスン時間は合計7時間というボリューム。
楽器の準備から丁寧に解説されており、つまずきやすい箇所でも着実に理解して進むことができます。
また少しでも早く上達できるように、「音程が簡単にとれる特製シール」や「楽譜をアルファベットに変換した表示」も取り入れています。
音程を覚えるためのシールは、筆者もバイオリンを始めたときに使っていました。使用する楽譜は直感で弾けるよう工夫されているので、楽譜の読み方で挫折することはありません。
池田先生のバイオリンセットとレッスンDVDを使えば、あなたも30分でバイオリンが弾けるようになります。
趣味や特技として明日からバイオリンを楽しみましょう♪
商品内容 | ・バイオリンセット一式 ・レッスンDVD第1弾~第3弾(合計7時間) ・テキスト教本、レッスン楽譜 ・特製音程シール |
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収録曲 | きらきら星、歓びの歌、カノン、情熱大陸など |
価格 | ・通常バイオリンセット(76,780円) ・電子バイオリンセット(87,340円) ※どちらも通常の4/4サイズのみ |
評価 |
第2位 イーストマン SVL80セット
①入門用バイオリンとしてベストセラーの初心者セット
②商品内容はバイオリン、弓、ケース、肩当て、松脂
③レッスンDVD・教材は別途必要
「イーストマン SVL80セット」は初心者には定番のバイオリンセットで、一定の評価を得ています。
1万円などの粗悪品とは一線を画す仕上がりとなっており、安心して練習を重ねることができるはずです。
またセット内容に肩当てと松脂は付属しますが、チューナーと譜面台は付きません。チューナーと譜面台は合わせて5,000円ほどかかりますので、その出費は覚えておきましょう。
商品内容 | イーストマン SVL80セット (バイオリン本体、弓、ケース、肩当て、松脂) |
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価格 | 62,590円(税込)、送料無料 |
評価 |
第3位 YAMAHA Braviol バイオリンセット V7SG
①ヤマハのバイオリン初心者セット
②商品内容はバイオリン、弓、ケース、松脂
③レッスンDVD・教材は別途必要
ヤマハのバイオリンセットV7SGも初心者に定番の楽器で、木材の質や作りこみも問題ない品質となっています。
1/8、1/4、2/4、3/4、4/4の全5サイズがラインナップされているので、大人・中高生は通常サイズの4/4、お子さんには3/4以下の分数バイオリンを選びましょう。
セット内容としては、肩当てがないのがネック。肩当ては使わないで弾ける人もいますが、使う人の方が多数です。
商品内容 | イーストマン SVL80セット (バイオリン本体、弓、ケース、松脂) |
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価格 | 68,859円(税込)、送料無料 |
評価 |
バイオリンの初心者セットを購入したあとは?
独学 | 音楽教室 | |
続けやすさ | ||
費用 | ||
上達スピード |
バイオリンを始めようと思ったときに考えるのが、独学で楽しむか音楽教室に通うかということ。どちらにしようか迷っている方も多いでしょう。
そこで改めて、音楽教室と独学を比べてみました。楽器の購入とあわせて、あなたに合うスタイルはどちらか考えてみてください。
音楽教室は上達が早いけど続けるのは大変
音楽教室ではプロの先生に直接教わることができるため、上達スピードは早いです。目標の曲があって、「何としても早く弾きたい!」という方は音楽教室が合っています。
ですが仕事が忙しい方、出費が気になる方は続けるのが大変になって無駄になることも。
お金の面では、音楽教室は月1万5千円ほどかかるので年間20万円にのぼります。
せっかく教室に通いはじめても途中でやめたらもったいないです。上達には「続けること」が不可欠ですので、少なくとも1年は通えるか考えてみてください。
DVDを使った独学なら着実に上達できる
独学は教室に通うのと比べたら、上達スピードは劣るでしょう。直接レッスンを受けるのはやはり魅力的です。
ですが趣味として「自分のペースで始めてみたい!」という人にはDVDによる独学が最適。
忙しくて教室に通えない方でも、DVDであれば時間のあるときに少しずつ弾いて練習できます。
先ほど1位に紹介した「楽器とレッスンDVDのセット」では、楽器の準備や基礎練習がわかりやすく解説されているので、疑問点を1つずつ解決しながら前に進めます。
まずDVDで練習してみて、物足りなくなったら教室に通うのも1つの方法です。
バイオリンはアパートやマンションでも気兼ねなく演奏できる
バイオリンは音量の大きな楽器ではないので、通常の状態でもアパートやマンションで弾くことはできます。
ただ音量が気になる方は、金属製ミュートを装着したり、最初からサイレントバイオリンを使ったりするのがいいでしょう。
またバイオリンの初心者セットを選ぶ際には、①通常サイズの4/4であること、②5万円~10万円の価格帯を選ぶことの2点に注意しましょう。
バイオリン本体だけでなく、弓・ケース・肩当て・松脂・チューナー・譜面台がなるべく揃っているセットが良いです。
筆者が1番におすすめするのは「池田晴子先生のバイオリン初心者セット」。
約6万円相当の上質なバイオリンセットに加え、合計7時間にも及ぶレッスンDVDですぐに練習できます。
通常のバイオリンセットに加え、サイレントバイオリンセットもありますよ。
バイオリンが弾けるようになると本当に楽しいです。
あなたも今すぐバイオリンの世界に踏み込んで、趣味や特技として演奏しましょう♪