ピアニストと言っても演奏スタイルはさまざまで、クラシック、ジャズ、ポップスなど多岐にわたります。
でもやはり、クラシックの世界で活躍する有名ピアニストは、数々のコンクールをくぐり抜けてきた強者ばかり。
そんなクラシック音楽界で世界最高のピアニストはだれなのでしょうか?
この記事では超一流のピアニストをランキング形式で紹介します!世界のピアニストと日本人ピアニストに分けて発表しますよ。
東京近郊にお住まいでピアノを始めてみたい!という方は「東京都内おすすめピアノ教室ランキングTOP10【大人の初心者向け】」の記事をご覧ください。
【世界編】有名ピアニストランキングTOP10
①実績…超一流オーケストラとの共演、コンクール受賞経験がある
②技巧・表現力…超絶技巧・豊かな表現力を有するか
③人気…熱心なファンが多い
まずは往年から現代までの海外ピアニストをランキングで発表します。短い演奏動画を掲載しているので、あわせて視聴してみてください。
第10位 ニコラ・アンゲリッシュ
実績 | |
---|---|
技巧・表現力 | |
人気 |
1970年にアメリカで生まれたニコラ・アンゲリッシュは、13歳でパリ国立高等音楽院に入学した秀才。
数々の国際コンクールで入賞したり、ロンドン交響楽団やパリ管弦楽団と共演したりと、堅実な実績を残しています。
またニコラ・アンゲリッシュは室内楽分野でも活躍しており、ヨーヨー・マやジョシュア・ベルといった世界最高峰の演奏家と頻繁に共演しています。
力強く奥深い音色が印象的で、カプソン兄弟とのブラームス「ピアノ四重奏曲」は筆者も大好きな名盤です。
第9位 マルタ・アルゲリッチ
写真:チケットぴあ
実績 | |
---|---|
技巧・表現力 | |
人気 |
アルゼンチンのブエノスアイレス出身のマルタ・アルゲリッチは、オーケストラから室内楽、ソロ曲まで幅広く演奏する女性ピアニストです。
日本でも大人気のピアニストであり、バイオリニストのギドン・クレーメルやチャリストのミッシャ・マイスキーとの共演はお馴染みとなっていますね。
躍動感あふれるダイナミックな演奏は、室内楽の曲でもよく表現されています。
第8位 マウリツィオ・ポリーニ
写真:ユニバーサルミュージック
実績 | |
---|---|
技巧・表現力 | |
人気 |
マウリツィオ・ポリーニは現代最高の巨匠として知られ、ヨーロッパ、アメリカ、日本などの主要ホールで数々の名演を披露してきました。
レパートリーは多彩で、バッハやモーツァルトなどの古典からロマン派、現代曲まで多くの録音を残しています。
卓越したキャリアに裏打ちされた緻密な音色には、何度聴いても引き込まれます。
第7位 ダニエル・バレンボイム
写真:クラシカ・ジャパン
実績 | |
---|---|
技巧・表現力 | |
人気 |
現代最高の指揮者としても知られるダニエル・バレンボイムは、ピアノの腕前も一級品。7歳でピアニストデビューし、往年のフルトヴェングラーにも称賛されています。
ピアノ協奏曲においては指揮しながらピアノを弾く「弾き振り」を見れるのが醍醐味です。繊細で優しいタッチは美しい曲で本領を発揮します。
第6位 ラン・ラン
写真:Classic FM
実績 | |
---|---|
技巧・表現力 | |
人気 |
1982年中国の審陽に生まれたラン・ランはクラシック音楽界にとどまらず、北京五輪の開会式、オバマ大統領ノーベル平和賞受賞コンサートなどでも演奏を披露しています。
世界最高峰のオーケストラ「ベルリン・フィル」とも数多く共演し、アジア人ピアニストとしてはトップに君臨しています。
2020年にリリースされたJ.Sバッハのゴルトベルク変奏曲は、新たなる名盤として注目を集めています。弾けるような明るい音色には元気をもらえるでしょう。
第5位 エフゲニー・キーシン
写真:デジタルコンサートホール
実績 | |
---|---|
技巧・表現力 | |
人気 |
1971年にモスクワで生まれたエフゲニー・キーシンは、わずか11歳のときにカラヤン指揮ベルリン・フィルと共演したまさに天才ピアニスト。
その後もメータ、アバド、バレンボイムといった名指揮者たちと演奏し、ロシア国内で凱旋賞やショスタコーヴィチ賞などの名誉を得ています。
輝かしく粒立ちいい音色は、世界中ファンを魅了しています。
第4位 グレン・グールド
写真:OKMusic
実績 | |
---|---|
技巧・表現力 | |
人気 |
1932年にカナダで生まれたグレン・グールドは20世紀で最も個性的なピアニストと言ってもいいでしょう。
グールドのレパートリーは常にバッハを基盤にしており、特にゴルトベルク変奏曲は何十年も決定盤として親しまれています。
演奏しているときの表情や動きも独特で、一音一音を全身で表現している様子が見てとれます。
第3位 スヴャトスラフ・リヒテル
写真:Interlude.hk
実績 | |
---|---|
技巧・表現力 | |
人気 |
1915年にウクライナで生まれたリヒテルは、ロシアをはじめ世界各国で活躍した20世紀最高のピアニストの一人です。
プロコフィエフとも親交があり、彼のピアノソナタ第7番を初演したのも有名な話です。
レパートリーは古典からロマン派まで多岐にわたりますが、チャイコフスキーやラフマニノフのピアノ曲は他を寄せ付けないほど秀逸。
緻密な技巧を基本としたダイナミックな演奏は、曲の盛り上がりで鳥肌が立つほど素晴らしいです。
第2位 マレイ・ペライア
写真:ジャパン・アーツ
実績 | |
---|---|
技巧・表現力 | |
人気 |
アメリカ人ピアニストとして最も有名なペライアは、オーケストラのソリスト、そして室内楽で40年以上もキャリアを積み重ねてきました。
ショパンとバッハの録音ではグラミー賞を2度も受賞し、現在は英国王立音楽院の名誉評議員のほか、ジュリアード音楽院などで名誉博士号を授与されています。
ペライアの演奏は非常に濃密な音色が魅力的で、ショパンやリストの曲では情緒あふれる表現が感じられます。
第1位 アンドラーシュ・シフ
写真:朝日新聞デジタル
実績 | |
---|---|
技巧・表現力 | |
人気 |
1953年にハンガリーで生まれたアンドラーシュ・シフは、現代最高のピアニストと称されています。
世界一流のオーケストラと共演してきたほか、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、シューマンなどのピアノ作品で名演を披露してきました。
最近ではヨーロッパ室内管弦楽団との弾き振りにも精力的で、国内外の熱心なファンに支持されています。
シフの演奏は絹のようになめらかな音色が特徴的で、柔らかくて心地いい音楽に包まれます。間違いなく後世に語り継がれる名ピアニストでしょう。
アンドラーシュ・シフの日本公演の情報を知りたい方は、オケミン!さんの記事をチェックしてみてください!公演スケジュールやプログラムなど詳しくまとめられています。
サー・アンドラーシュ・シフ:来日公演2024の情報まとめ
シフ&カペラ・アンドレア・バルカ:来日公演2025の情報まとめ
東京近郊にお住まいでピアノを始めてみたい!という方は「東京都内おすすめピアノ教室ランキングTOP10【大人の初心者向け】」の記事をご覧ください。
【日本人編】有名ピアニストランキングTOP5
①実績…超一流オーケストラとの共演、コンクール受賞経験がある
②技巧・表現力…超絶技巧・豊かな表現力を有するか
③人気…熱心なファンが多い
次に日本人ピアニストに限定してランキングを発表します。海外ピアニストとレベルが乖離しないように、5名だけ厳選しました。
第5位 フジコ・ヘミング
実績 | |
---|---|
技巧・表現力 | |
人気 |
フジコ・ヘミングさんは日本はもちろん、アメリカやヨーロッパでも活躍してきたピアニストです。メディアで取り上げられることが多く、ファンも多くいますね。
デビューCDの『奇蹟のカンパネラ』は脅威のヒットを記録し、その名を一気に有名にしました。
十八番とも言える「ラ・カンパネラ」は技術と表現のバランスが素晴らしい演奏で、何度聴いても魅了されます。
第4位 藤田真央
写真:イープラス
実績 | |
---|---|
技巧・表現力 | |
人気 |
藤田真央さんは2019年6月にチャイコフスキー国際コンクールで第2位を受賞したことで一躍有名となりました。
現代の巨匠であるゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団と早くも共演しており、その後はニューヨーク、ミュンヘン、ソウルなどでもデビューしています。
瑞々しくエネルギッシュな演奏は、今後もますます磨きがかかることでしょう。
第3位 辻井伸行
写真:エキサイト
実績 | |
---|---|
技巧・表現力 | |
人気 |
日本を代表するピアニストと言えば、辻井伸行さんの名前が必ず挙がるでしょう。
2009年6月のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝して以来、数々の有名指揮者やオーケストラと共演してきました。
なかでも佐渡裕さんとの親交は深く、国内外で素敵な演奏を披露しています。極めて緻密な音はすぐに聴衆を引き込みます。
第2位 中村紘子
写真:産経ニュース
実績 | |
---|---|
技巧・表現力 | |
人気 |
中村紘子さんは日本のクラシック音楽界を牽引してきたピアニスト。1965年のショパン国際コンクールで入賞してから、国内外で活躍してきました。
国内ではNHK交響楽団や東京フィルなどと幾度も共演し、熱心なファンを獲得しています。
N響アワーや題名のない音楽会などメディア出演も多かったですが、2016年に惜しまれながら逝去されました。
中村紘子さんの生き生きとした演奏は今後も語り継がれるでしょう。
第1位 内田光子
写真:毎日新聞
実績 | |
---|---|
技巧・表現力 | |
人気 |
1948年に静岡県で生まれた内田光子さんは、現代最高の日本人ピアニストです。
1984年に小澤征爾指揮ベルリン・フィルで世界デビューを果たして以来、ザルツブルク音楽祭やルツェルン音楽祭などの常連となっています。
最近ではベルリン・フィルと継続して共演しており、演奏会のたびに海外で絶賛されるほど。
知的で堅実な演奏は世界中のファンを魅了しています。
有名ピアニストの演奏はAmazon Music Unlimitedで聴き放題
・あらゆるジャンルの曲が4000万曲以上聴き放題
・通常月額980円(プライム会員は780円)
・30日間無料体験ができる
「Amazon Music Unlimited」とは、さまざまなジャンル4,000万曲以上が聴き放題のサービス。
今回紹介した有名ピアニストの録音が数多く配信されています。
クラシックをはじめ他のジャンルもかなり充実しているので、日ごろから音楽を聴く方はかなりお得です。
30日間無料体験ができるので、まずはお好きなピアニストの演奏を聴いてみてください。