こんにちは。私は中学1年のときにヴィオラを始め、現在15年目になります。
大学では首席奏者を務め、社会人になってからは都内有数のアマチュアオーケストラ「新交響楽団」でも演奏していました。
さて、ヴィオラを始めたばかりの方がまず苦労するのは、楽譜の読み方ですね。
私も最初はハ音記号がすぐに読めずに、1音1音書きこみながら読んでいました。
ただ結論を言うと、ヴィオラの楽譜は基準となる場所を抑えたら、あとは慣れるしかありません。
この記事では最低限わかっておくべき楽譜の読み方と、ハ音記号クイズを紹介します。
楽譜を見たら瞬時に音が出せるようになるまで、繰り返し問題を解いてみてください。
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ヴィオラの楽譜は第三線の「ド」が基準
ヴィオラの楽譜を読むとき、慣れるまでは楽譜の第三線のド(上記写真の1番左)を基準にしましょう。
左手で押さえる場所は、G線のド(左から2番目の弦・3の指)ですね。
あとは、G線のドを基準にして、1音ずつ上げて「ドレミファソラシド」と読むか、1音ずつ下げて「ドシラソファミレド」と読みます。
「楽譜の第三線のド」を基準に考えることだけ理解しておけば、あとは慣れるだけです。
最初の頃は、階名を1音ずつ楽譜に書きこむので精一杯かもしれませんが、それを続けていればしだいに頭の中で判断できるようになります。
毎日コツコツ読んでいきましょう。
間違ってもト音記号からハ音記号に変換しない
ピアノをやったことがある人などにありがちですが、ト音記号の1つ上の音と覚えてはいけません。
なぜなら、「ト音で読む→ハ音に置き換える」という2段階の作業が必要になるからです。
ヴィオラがしっかり弾ける人の中で、ト音記号から変換して読んでいる人は誰一人として存在しません。
大変かもしれませんが、ハ音記号からダイレクトに階名を読むようにしましょう。
ヴィオラの楽譜に出てくるト音記号の読み方
ヴィオラの楽譜は基本的にハ音記号ですが、たまにト音記号も出てきます。
例を出して見ていきましょう。
上の写真は、マーラーの交響曲第2番「復活」のヴィオラ譜ですが、ハ音記号に加えてト音記号が登場しているのがおわかりでしょうか。
ヴィオラの楽譜では、高い音を表すとき見づらくならないように、ト音記号を使って書かれることがあります。
では上の写真から、一部分だけ抜き出してみましょう。
赤い文字で書いてあるように、1番左の音は「ラ」です。
ヴィオラを始めたばかりの方は、この「ラ」の音をA線(1番右の弦)の開放弦の「ラ」だと思うかもしれませんが、実は違います。
上の例で表した「ラ」は、A線の開放弦からさらに1オクターブ上の「ラ」。
少し不思議に思うかもしれないですが、音の高低は下の写真で考えるとわかりやすいです。
上の3つの音はすべて同じ高さの音ですが、ト音記号、ハ音記号、ヘ音記号でぞれぞれ表記の仕方が違います。
このようにヴィオラの楽譜(通常はハ音記号)にト音記号が出てきたら、階名を読んだあとに1オクターブ上げることを忘れないでください。
ヴィオラの楽譜読み方クイズ
それでは、ヴィオラの楽譜読み方クイズと題しまして、問題を3問出していきます。
見た瞬間に階名がわかるまで、繰り返しトライしましょう。
問題の写真のあとに、解答が出てきます。ゆっくりスクロールしてください。
第1問 レベル1
左から1音ずつゆっくり読んでいきましょう。
途中メモに書き出してもかまいません。
大事なのは、第三線の「ド」を基準にすることです。
読めましたか?では解答をご覧ください。
ちなみに音符にまたがっている曲線は「スラー」といって、弓を返さずなめらかに弾くことを意味します。
第2問 レベル2
続いて第2問です。
十六分音符になったり、シャープとナチュラルがついていますが、読み方は今までと同じです。
第三線の「ド」を基準にしましょう。
読めましたか?では解答をご覧ください。
第3問 レベル3
最後の問題です。
ちなみに音符の上についている小さな点は「スタッカート」といって、1音ずつ短く切って演奏することを意味します。
また「sf」というのは「スフォルツァンド」の略で、一般的に強調して強く弾くという意味です。ただ「アクセント」とは違い、深い音を出すイメージが大切になります。
ただし、階名の読み方自体には何の影響も与えません。
第三線の「ド」を基準にしましょう。
読めましたか?では解答をご覧ください。
今回は3問だけでしたが、今後少しずつ追加していきます。楽譜の読み方に迷ったときはぜひ参考にしてください。
スマホにブックマークしておくと、すぐに開けます。
ヴィオラの楽譜を読むには慣れが重要
この記事ではヴィオラの楽譜の読み方について解説しましたが、いかがでしたか?
第三線のドを基準にするとか沢山言ってきましたが、1番大事なのは「慣れること」です。
楽譜を見て瞬時に音が出せるようになるまで、少しずつ慣れていくしかありません。
英語と同じで最初はアルファベットを読むのに苦労していても、しだいに英単語や英文がすらすら読めるようになります。
この記事でお教えしたことは完璧に読めるようになるまでの最短距離ですので、お時間があるときに見返してください。
楽譜が読めれば、あとはヴィオラを弾くことだけに集中できます。コツコツと頑張りましょう。
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