こんにちは!都内の音大でバイオリンを専攻している筆者のあずさです。
バイオリンの曲はソロ、室内楽、オーケストラとさまざまなジャンルありますが、やはり最も魅力が表れるのが「バイオリン協奏曲」でしょう。
超絶技巧、美しい旋律、オーケストラとの掛け合いなど、聴きごたえたっぷりな曲ばかりです。
そこで今回はバイオリン協奏曲の名曲をランキング形式で紹介します!それぞれの曲の難易度もあわせて評価しているので、参考になさってください。
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バイオリン協奏曲名曲ランキングTOP10!
第1位 シベリウス/バイオリン協奏曲 ニ短調
↑第3楽章冒頭から、リサ・バティアシュヴィリ、ベルリン・フィル
シベリウスのバイオリン協奏曲は「四大バイオリン協奏曲(ベートーヴェン、ブラームス、チャイコフスキー、メンデルスゾーン)」には入りませんが、クラシック界では非常に有名な曲。
クラシックコンサートでも頻繁に演奏され、バイオリニストの技術・音楽性が余すところなく発揮される名曲です。
シベリウスらしさを象徴した、哀愁あふれる魅惑的な旋律は一度聴いたら忘れられないでしょう。第3楽章クライマックスの追い込みも格別です。
作曲家 | ジャン・シベリウス |
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曲名 | バイオリン協奏曲 ニ短調 |
演奏時間 | 約35分 |
初演 | 1904年2月8日(ノヴァチェク独奏、シベリウス指揮) |
難易度 |
第2位 ブラームス/バイオリン協奏曲 ニ長調
↑第3楽章冒頭から、クリスティアン・テツラフ、ベルリン・フィル
ドイツの作曲家であるブラームスのバイオリン協奏曲。四大バイオリン協奏曲の1つに数えられ、特に第3楽章は誰しも耳なじみの旋律のはずです。
ブラームス特有の重厚な響きが随所に見られる一方、第1楽章では消え入るように美しい旋律も素晴らしいです。
かっこよくもあり美しい、バイオリン協奏曲の名曲。
作曲家 | ヨハネス・ブラームス |
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曲名 | バイオリン協奏曲 ニ長調 |
演奏時間 | 約40分 |
初演 | 1879年1月1日(ヨアヒム独奏、ブラームス指揮) |
難易度 |
第3位 チャイコフスキー/バイオリン協奏曲 ニ長調
↑全曲、五嶋みどり、ベルリン・フィル
バイオリン協奏曲と言えば、チャイコフスキーをまず思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
それほどチャイコフスキーのバイオリン協奏曲は親しまれており、クラシックコンサートでも特に多く演奏されています。
この曲の魅力はやはり情熱的な盛り上がりと、甘美な旋律。超絶技巧で圧倒的な盛り上がりを見せたかと思えば、対照的に染み入るような美しい旋律が顔を出してきます。
オーケストラとの音楽の掛け合いも聴きどころの1つですね。
作曲家 | ピョートル・チャイコフスキー |
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曲名 | バイオリン協奏曲 ニ長調 |
演奏時間 | 約40分 |
初演 | 1881年12月4日(ブロツキー独奏、リヒター指揮) |
難易度 |
第4位 ベートーヴェン/バイオリン協奏曲 ニ長調
↑第1楽章より抜粋、イザベル・ファウスト、ベルリン・フィル
ベートーヴェンのバイオリン協奏曲は派手さこそありませんが、堅実で硬派な音楽は深みがあって素晴らしいです。
特に約25分にも及ぶ第1楽章は、ベートーヴェン音楽の真骨頂。バイオリンの独奏はもちろん、オーケストラも美しい旋律を奏でてくれます。
第3楽章は軽快で聴きやすくなり、聴き終わったあとの余韻も爽やかな名曲です。
作曲家 | ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン |
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曲名 | バイオリン協奏曲 ニ長調 |
演奏時間 | 約48分 |
初演 | 1806年12月23日(フランツ・クレメント独奏) |
難易度 |
第5位 モーツァルト/バイオリン協奏曲第3番
↑全曲、ヒラリー・ハーン、シュトゥットガルト放送交響楽団
5曲あるモーツァルトのバイオリン協奏曲のうち、後半の3番・4番・5番は名曲として今も愛されています。
筆者は第3番の華やかで明るい雰囲気が好きで、ぜひとも聴いてほしい一曲です。
第2楽章は情緒的で美しく、聴くたびに温かい気持ちになれます。
作曲家 | ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト |
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曲名 | バイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216 |
演奏時間 | 約25分 |
難易度 |
第6位 J.S.バッハ/2つのバイオリンのための協奏曲
↑全曲、アラベラ美歩シュタインバッハー&諏訪内晶子
日本で「音楽の父」と称されるヨハン・セバスチャン・バッハは、生涯で3曲のバイオリン協奏曲を書きあげました。
そのうち少し特殊なのが「2つのバイオリンのための協奏曲」で、2人の独奏バイオリンが会話するように演奏します。
バイオリニストの掛け合いはもちろん、曲自体もバッハらしい端正でかっこいい曲です。クラシックにあまり馴染みのない人でも楽しめますよ。
作曲家 | ヨハン・セバスチャン・バッハ |
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曲名 | 2つのバイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043 |
演奏時間 | 約15分 |
難易度 |
第7位 メンデルスゾーン/バイオリン協奏曲 ホ短調
↑第1楽章冒頭、ヴィルデ・フラング、ベルリン・フィル
ベートーヴェンやブラームスと並んで有名なのが、メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲。特に第1楽章冒頭のバイオリンの旋律は聴いたことがあるかと思います。
明るく華やかな場面、憂愁ただよう場面の2つがバランス良く表れ、バイオリン協奏曲としては最も完成度の高い曲かもしれません。
あとはやはりバイオリン独奏の美しい旋律は格別ですね。
作曲家 | フェリックス・メンデルスゾーン |
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曲名 | バイオリン協奏曲 ホ短調 |
演奏時間 | 約30分 |
難易度 |
第8位 ヴィヴァルディ/四季
↑「四季」より春、ユリア・フィッシャー
1600年代後半から1700年代前半にかけて活躍したバロック音楽の巨匠ヴィヴァルディ。そのバイオリン協奏曲として有名なのが「四季」です。
春・夏・秋・冬で独立しているこの曲は、聴きなじみのあるフレーズ目白押し。例えば上の演奏動画にもある「春」は、冒頭から個性的な旋律で幕を開けます。
それぞれの季節を表現した曲なので、虫の生命力を楽器で表したりしていて面白いですよ。
作曲家 | アントニオ・ヴィヴァルディ |
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曲名 | バイオリン協奏曲集『和声と創意の試み』より四季 |
演奏時間 | 約50分 |
難易度 |
第9位 ブルッフ/バイオリン協奏曲第1番 ト短調
↑第3楽章冒頭、ワディム・レーピン、ベルリン・フィル
ドイツの作曲家であるマックス・ブルッフが残したバイオリン協奏曲は3曲ありますが、この第1番ト短調が最も有名です。
全編を通して独奏バイオリンの歌いこむ旋律を聴くことができる、非常に情熱的な曲でもあります。
第3楽章冒頭はさまざまなシーンで使われているので、もしかしたら聴いたことがあるかもしれません。
作曲家 | マックス・ブルッフ |
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曲名 | バイオリン協奏曲第1番 ト短調 |
演奏時間 | 約25分 |
難易度 |
第10位 バーバー/バイオリン協奏曲
↑全曲、ギル・シャハム、BBC交響楽団
アメリカの作曲家サミュエル・バーバーが1939年に完成させたバイオリン協奏曲で、冒頭から温かく感傷的な旋律があふれ出します。
派手な超絶技巧はないですが、旋律の美しさは四大バイオリン協奏曲にも劣らない名曲です。
作曲家 | サミュエル・バーバー |
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曲名 | バイオリン協奏曲 |
演奏時間 | 約25分 |
難易度 |
バイオリン協奏曲を生で聴こう!最新コンサート情報
引用元:テレビマンユニオンチャンネル
もし好みのバイオリン協奏曲が見つかったら、実際にクラシックコンサートに出かけてみることをおすすめします。
生で聴くバイオリニストの演奏は、耳だけでなく目でも楽しむことができるのです。圧巻の超絶技巧、美しい旋律を奏でるときの表情など、非日常の体験となりますよ。
バイオリン協奏曲がプログラムに入っているコンサートは下記のプレイガイドから検索できます。ぜひ生でバイオリン協奏曲を堪能してみてください♪
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